死ぬ間際にタイトル決まるかも

ちょっと書いてみたかっただけ

正露丸


 
大幸薬品の「セイロガン糖衣A」(写真左)と外観がよく似た薬を売るのは違法だとして、製薬会社キョクトウに「正露丸糖衣S」の製造販売差し止めを求めた訴訟の判決が大阪地裁であった。

山田陽三裁判長は「キョクトウの製品の箱にはラッパのマークがない」などとして請求を棄却した。
大幸薬品は即日控訴した。

しかしどう見ても似てるぞ。
「ラッパのマークがない!」(笑)それなら仕方ない!
そもそも「正露丸」って商品名じゃなかったんだな、と今頃になって思う。

時はさかのぼり日露戦争。
「露(ロシア)を征伐する」ってことで最初は「征露丸」という名称だった正露丸は、感染症の対策として軍に配給されていた時期があった。
その後1954年、業界第一位だった大幸製薬は「正露丸」の名称の独占的使用権を主張して商標登録を行った。
業界第一位だったら仕方ない!

これに反発したのは、正露丸の元となる「クレオソート」の製法を独自開発してきた和泉薬品工業。
裁判では「『正露丸』は一般的な名称とされており、これを固有のものとした特許庁の審決を取り消す」とされた。
ただし、正露丸の商標権は現在も大幸薬品が保有している。
ここら辺がややこしい。

これに気を良くした訳ではないと思うが、その後、和泉薬品工業は大幸製薬と類似した「正露丸」を販売。
2005年、逆に大幸製薬が和泉製薬を訴えて損害賠償を求めた。
しかしこれも大幸製薬が敗訴で、その後の上告も棄却され、最終的に決着がついたのが2008年。
製薬会社キョクトウの「正露丸糖衣S」は、その頃から販売されたものだ。

新聞を読んだ時は大幸製薬に同情したけど、少しだけでも事情が分かると「そうでもないな」と感じるニュースだった。